入社直後に退職してしまう理由4選
1.オファー時のJDと実際の仕事内容が異なる
日本ではJD(ジョブディスクリプション)を正確に記載することはあまり重要視されない傾向がある一方、
フィリピンでは、JDベースで給与が決まり、候補者もJDベースでオファーを受けるか受けないかを判断します。
それゆえ、フィリピンでは会社側がJDに記載していない業務を従業員に依頼すると、
断られる、不満がでる、給与交渉になる、最悪離職など日本では想像できないことが起きます。
こちらについては多くの会社が苦い思い出があるのではないでしょうか。
2.オファー時の諸条件(福利厚生や勤務時間)と実際の諸条件が異なる
オファー時に提示された諸条件と実際の諸条件(福利厚生、勤務時間、勤務地など)が異なるケースとなります。
企業側の諸事情でやむを得ないこともありますが、給与が安く生活コストが高いフィリピンにおいて
諸条件が従業員側に不利になることは切実な問題となります。
元々聞いていた内容と異なる諸条件で働くことは会社への不信感につながってしまいます。
3.入社後の引き継ぎ・教育が十分ではない、入社後放置されてしまう
新しい職場に転職することは誰にとっても大きな緊張を伴います。
そのような緊張下で入社後に前任者からの引き継ぎや教育体制などが不十分であれば、新入社員は不安に陥ります。
それでは早期に仕事を覚えることができないため、試用期間が終わるのを待つことなく、
従業員が早急に職場に見切りをつけてしまうことがあります。
4.直属上司との相性が合わない
新しい職場に入社する場合、会社の雰囲気や社内でのコミュニケーションも大切ですが、
一番コミュニケーションを取る直属の上司との関係が非常に重要となります。
慣れない職場環境でさらに直属の上司との相性が合わない場合、新入社員にとって大きなストレスとなり、
これも3と同様に試用期間が終わるのを待つことなく、従業員が早急に職場に見切りをつけてしまうことがあります。
まとめ
上記の離職理由からは、家庭の理由・体調不良など従業員都合を除いておりますが、
会社側には退職の理由を家庭の事情や体調不良と伝え、実際は職場環境が理由であることは多いです。
それゆえ、皆さんの会社でも田舎へ帰ると言って退職したはずのスタッフが
実は別の会社に転職していたということは良くあるのではないでしょうか。
また、フィリピンでは、入社して自分に合わないと思った際、
すぐに辞めてしまうことに対してのハードルが低い傾向にあります。
その理由として、6ヶ月の試用期間をパスするまでは正社員という身分が保証されていないため、
それあれば、早く見切りをつけてしまおうという判断になりがちです。
弊社では、企業側及び求職者側から退職の理由についてお伺いしており、
両サイドのお話を客観的に見てみるとそれぞれの離職はミスコミュニケーションに起因していることが多いです。
ミスコミュニケーションを避けるためには、オファーレターのみならず、
採用後の雇用契約書にも正確なJD・諸条件を記載することが改善の第一歩となります。
本情報が貴社における適切な人材を採用する際に役立てていただければ幸いです。