フィリピンの人材採用の難易度は過去最高に高い!?

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皆様、最近、フィリピンで人材採用において苦労されていませんでしょうか!?

おそらく多くの会社が人材採用に苦労されているかと思います。

それもそのはずです。

なぜなら、現在のフィリピンの採用市場は歴史的な水準の売り手市場(求職者側有利)になっており、
企業にとって人材採用が過去最高に難しくなっております。

そこで今回のメールマガジンでは、難易度が上がっている採用市場の3つのトレンドについてご紹介します。

目次

トレンド1: 歴史的な売り手市場

採用の難易度が上がっている1つ目の理由がマクロの労働環境によるものです。

2月7日フィリピン統計局の発表によると、
2023年12月におけるフィリピンにおける失業率は3.1%まで低下しております。

これは、前月11月に記録した過去最低の3.6%を大幅に更新しております。

ここまでフィリピンにおける失業率は、良くての5〜6%の水準でしたが、
新型コロナ流行前に過去最低の4.6%(20年1月)を記録しました。

その記録を23年11月に3.6%で更新、さらに翌月12月に3.1%で大幅に更新しました。

マクロ的に見ると、現在のフィリピンの労働市場は、
企業の旺盛な採用需要に対して、人材供給が追いついていないという歴史的な売り手市場になっております。

このような背景から採用の難易度が上がっております。

<失業率の推移>
20年1月:4.6%(当時過去最低)
20年7月:17.6%(過去最高)
23年12月:3.1%(過去最低記録を更新)

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トレンド2: 在宅勤務による働き方の多様化

フィリピンは交通インフラが脆弱であるため、通勤には時間・エネルギー・お金を費やす必要があります。
そのため、多くのフィリピン人が在宅勤務を希望しています(詳細は人材通信#2に記載)。
(※在宅勤務を希望するフィリピン人割合:86%)

コロナ流行により在宅勤務が一般化し、多くの企業が在宅勤務での採用を行っています。

これにより、働く選択肢が多い優秀なフィリピン人は自分に合った働き方を選ぶことができ、
在宅勤務のない企業の採用難易度が上がっています。

参考データ(在宅勤務導入率)
・日系企業:25%
・ローカル企業:33%
・欧米企業:77%
※在宅勤務を希望するフィリピン人割合:86%
(弊社23年6月調査)

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トレンド3: 在欧米企業との採用競争の激化

前述の通り、新型コロナウィルスにより在宅勤務が一般化したことで、
フィリピンに会社がない在欧米の企業が在フィリピンのフィリピン人を在宅勤務で採用することが増えてきました。
(海外に出稼ぎに行かなくても、在宅勤務でフィリピンにいながら在欧米に勤務することができる)

今までも在フィリピンの欧米企業が在宅勤務でフィリピン人を採用してきていましたが、
現在は、フィリピンに会社がない在欧米の企業も在宅勤務でフィリピン人を採用するパターンが増えてきております。

少し説明が分かりにくいかも知れませんが、以下のような採用競争の構図の変化があります。

<採用競争の構図の変化>
今まで:日系企業VS在フィリピン欧米企業
現在 :日系企業VS在フィリピン欧米企業+在欧米の欧米企業

採用競争の構図の変化により、
日系企業は在フィリピンの欧米企業のみならず、在欧米の欧米企業との採用競争に直面しています。

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まとめ

フィリピンの採用市場が歴史的な売り手市場になる中で、
フィリピン人求職者は多様な働き方を求め、かつ日系企業は欧米企業との採用競争に直面しております。

優れた候補者ほど、就職先の選択肢が豊富であり、優秀な人材を採用するためには他社との競争が激しくなります。
特に在宅勤務が取り入れやすいIT職・バックオフィス・会計士人材などの採用はますます難しくなっています。

このような状況下で、優秀な候補者を獲得するためには、企業側が『選ぶ立場』から『選ばれる立場』に移行する必要があります。

選ばれる立場になるためには、市場の動向・競合の募集要項に合わせて、自社の募集要項を柔軟にアップデートしていく必要があります。

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