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「現地採用はやめとけ」と言われる理由|後悔する人・成功する人の違いを10年以上の支援実績から解説

現地採用はやめとけと言われる理由と成功する人の違いの図解

「海外で働いてみたい」「グローバルな環境で成長したい」

そんな前向きな想いを抱えて現地採用という道を選んだ方が、実際に働き始めてから”理想と現実のギャップ”にショックを受ける──そんなケースを、私たちはこれまで数多く見てきました。

もちろん、現地採用でうまくいっている人も多くいます。一方で、「現地採用はやめとけ」と言われる理由も、確かに存在します。

この記事では、東南アジアで10年以上、700名以上の現地採用を支援してきたRCX Recruitmentが、「やめとけ」と言われる4つの理由と、それでも現地採用を選ぶ価値がある4つのメリット、そして後悔する人と成功する人の違いを包み隠さずお伝えします。

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目次

「現地採用はやめとけ」と言われる4つの理由

海外で現地採用として働くことは、確かにチャンスがあります。しかし、十分な理解がないまま飛び込むと、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。

ここからは、私たちが実際に見てきた現地採用ならではの代表的なリスクを4つ紹介します。

理由1:待遇が駐在員より大きく下回る

現地採用として東南アジア(タイ、ベトナム、フィリピンなど)で働く場合、基本的には現地の給与水準に準拠します。どれだけ日本でキャリアがあっても、現地では「その国の給与相場」に引き直されるのが原則です。

同じプロジェクトを進めていても、日本基準の駐在員と現地基準の現地採用とでは年収が2倍以上違うということも珍しくありません。給与だけでなく、住宅手当、帰国補助、子女教育費、医療保険などの福利厚生の差も加味すると、実質的な待遇格差はさらに大きくなります。

しかもこの待遇差は、仕事の難易度や責任の重さとは必ずしも比例しません。現地採用の方が実務の最前線で多くの業務を担っているにもかかわらず、駐在員は「本社から来た人」というだけで手厚い処遇を受けている──そんな構図にモヤモヤを感じる方は少なくありません。

ただし近年は、円安の影響もあり、年代や職種によっては現地就職の方が手取りで稼げるという逆転現象も起きています。特に20代の場合、日本より現地の方が手取りが高い傾向にあります。

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理由2:仕事の裁量が限定的な可能性がある

駐在員の多い職場では、経営判断やプロジェクトの主導、クライアント折衝など重要な業務は駐在員が担う体制になっている場合が多いです。そのため、現地採用は「オペレーション担当」「実務支援役」に回りやすく、意思決定に直接関わる機会が限られると感じる人もいます。

一方で、現地採用のみで構成されたチームや、駐在員と現地採用の間に垣根がなく対等に業務を進めるカルチャーのある職場も存在します。特にスタートアップ企業では、年齢や立場に関係なく、能力や成果に応じて役割が付与されるケースも多く、現地採用でもマネージャーに抜擢されることは十分にあります。

つまり、現地採用という立場そのものが裁量を狭めるわけではなく、どのような企業文化・組織設計の職場かによって大きく変わります。就職活動の際には、組織構造とカルチャーの把握が非常に重要です。

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理由3:日系大手でも現地は「ベンチャー状態」

日本では一部上場の大企業であっても、その海外拠点の現場はまるで創業期のベンチャー企業のような状態であることが少なくありません。

具体的には、業務フローやマニュアルが整備されていない、人事評価制度が形だけ存在している、体系的な研修がなく初日から現場に放り込まれる、相談窓口が不明確──といった環境です。

日本の大企業で「整った環境」に慣れてきた方ほど、このギャップに戸惑い、早期に退職してしまうケースもあります。

とはいえ、この「ベンチャー状態」は裏を返せば大きなチャンスでもあります。仕組みがないからこそ自分で仕組みをつくれる。リーダーが不足しているからこそ抜擢のチャンスがある。環境を「混乱」と見るか「伸びしろ」と見るかで、現地採用としてのキャリアの価値は大きく変わってきます。

理由4:ハラスメントが存在する可能性

海外拠点、特に人事体制やガバナンスの整備が不十分な企業では、本社の目が行き届かないことで、現場での問題が表面化しにくいという課題があります。

パワハラやセクハラ、モラハラといったグレーゾーンの言動が、暗黙のうちに行われてしまっている職場も一部に見受けられます。相談窓口が不明確だったり、声を上げても取り合ってもらえる部署がないケースもあります。

現地で働くからには、「日本と同じ感覚で守られている」と思いすぎず、あらかじめ「どこまで自己防衛が必要か」「組織がどう守ってくれるのか」を見極める視点が重要です。

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それでも現地採用を選ぶ価値がある4つのメリット

厳しい現実がある一方で、それでも現地採用を選ぶ価値はあります。大切なのは、リターンの種類とタイミングを正しく理解しておくことです。

メリット1:働く国を自分で選べる

現地採用の大きな魅力の一つは、働く国を自分で選べるという自由度の高さです。

駐在員は会社の辞令によって勤務地が決まり、希望と違う国への赴任も避けられません。一方、現地採用は自分の希望やライフスタイルに合わせて、どの国で、どんな仕事を、どんな条件でやるかを自分でコントロールできます。

「タイが好きだからタイで働く」──そんなシンプルな動機で国を選べるのは、現地採用だからこそです。

メリット2:若くしてチャレンジできる

駐在員として海外赴任できるのは一般的に30代以降が中心です。社内での実績、昇進、語学要件を経てようやくチャンスが巡ってくるため、「いつか海外で」の”いつか”が10年先ということも珍しくありません。

一方、現地採用は20代からでもすぐに挑戦できます。若いうちに実務レベルの語学力を磨き、多国籍チームの中で協働し、異文化での価値観の違いに向き合う──そうした経験は、その後の長いキャリアで大きな差を生む武器になります。

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メリット3:赴任のタイミングと期間を自分で決められる

駐在員の赴任は会社都合です。出産や子どもの受験、親の介護など、家族にとっての大事な節目と重なってしまうこともあります。

現地採用は、タイミングも期間も自分で決められます。「独身で柔軟に動ける今のうちに」「まずは1〜2年のトライアルから」「永住を見据えて」──人生のリズムに合わせた設計が可能です。

メリット4:短期的に給与が下がっても、次のキャリアで跳ねることがある

現地採用として海外に出ると、多くの場合、日本での給与より一時的に下がります。しかし注目すべきは「希少性」という視点です。

日本での職歴だけで構成されたキャリアは競合が多く横並びになりがちですが、そこに「海外勤務経験」が加わるだけで、一気にライバルが減ります。さらに、英語でのマネジメント経験、異文化環境での営業・交渉経験、ローカルスタッフの育成実績といった実践的なスキルが加われば、「海外で成果を出せる人」という希少な存在になれます。

実際に、現地採用をステップにして日本帰国後に外資系企業へ転職して年収が大幅アップした方、現地採用から駐在員に登用された方、現地で起業した方など、多くの成功事例があります。

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現地採用で後悔する人と成功する人の違い

ここまで紹介してきたリスクとメリットを踏まえると、現地採用で後悔する人と成功する人には明確な違いがあります。

後悔する人の特徴成功する人の特徴
「なんとなく海外に憧れて」で飛び込む「この経験を何に活かすか」が明確
日本と同じ環境を期待する整っていない環境を「チャンス」と捉える
駐在員との待遇差に消耗する短期の年収より中長期の市場価値を重視する
困ったとき一人で抱え込むエージェントや現地コミュニティを活用する
事前リサーチをせずに入社する企業文化・組織構造を入社前に確認する

現地採用は、曖昧な動機だけで飛び込むと失敗しやすい。しかし、明確な目的と覚悟を持って臨めば、キャリアを加速させる一手になり得ます。

現地採用を検討するなら、事前に確認すべきこと

後悔を防ぐために、入社前に以下のポイントを確認しておくことをおすすめします。

  • 給与は手取りベースでいくらか(額面だけでなく税金・社会保障を含めて計算する)
  • 福利厚生の内容(医療保険・ビザ負担・渡航費・家賃補助の有無)
  • 組織構成(駐在員と現地採用の比率、レポートライン)
  • 試用期間の条件(タイでは最長119日。この間に雇用終了になるケースもある)
  • キャリアパス(昇給・昇格の実績はあるか)
  • 退職時の条件(解約金・引き継ぎ期間)

これらの情報は、転職エージェントに相談すれば企業に確認してもらえます。自分では聞きにくいことも、エージェント経由であれば角が立ちません。

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まとめ

この記事では、「現地採用はやめとけ」と言われる4つの理由と、それでも選ぶ価値がある4つのメリット、後悔する人と成功する人の違いを解説しました。

ポイント内容
やめとけと言われる理由待遇格差・裁量の限界・組織の未整備・ハラスメントリスク
それでも選ぶ価値国を選べる自由・若くして挑戦可能・タイミングを自分で決められる・キャリアの希少性
後悔する人の共通点曖昧な動機・事前リサーチ不足・日本と同じ環境を期待
成功する人の共通点明確な目的・中長期の市場価値を重視・環境をチャンスと捉える
事前に確認すべきこと手取り給与・福利厚生・組織構成・試用期間・キャリアパス

現地採用という選択は、これまで築いてきた日本でのキャリアを一度手放し、未知の環境に飛び込むという意味で大きな挑戦です。リスクがあるからこそ、その先に得られるリターンも大きい。

一番大切なのは、「強い覚悟」と「明確な目的」を持つことです。どんな困難があっても「これは通過点だ」と捉えられる覚悟。そして「この経験を何に活かすか」という目的。これがある人にとって、現地採用はキャリアを加速させる一手になります。

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