800件の日本人求人をAIで分析|タイ就職の給与・職種・英語力の最新データ【2026年版】

「タイで日本人はどんな仕事に就けるの?」「給与はどれくらい?」「英語ができないと無理?」
タイ就職を検討するとき、こうした疑問に対してネット上の情報は個人の体験談が中心で、全体像が掴みにくいのが実情です。
この記事では、RCX Recruitmentが保有する日本人向け求人800件のデータをAIで分析し、業種・職種・エリア・給与・語学力・学歴・年齢の7つの軸で、タイ就職のリアルな最新事情を数字で解説します。
「なんとなくのイメージ」ではなく、データに基づいた判断材料として活用してください。
📖 この記事で分かること
- 業種ランキング(どの業界で求人が多いか)
- 職種ランキング(どんな仕事で求人があるか)
- エリア別ランキング(どの地域に求人が集中しているか)
- 給与ランキング(職種ごとの月収レンジ)
- 求人がほとんどない職種
- 求められる語学力・学歴
- 採用されやすい年代
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タイの日本人求人800件から見える全体像
タイは東南アジアの中でも日系企業の進出数が圧倒的に多く、日本人にとって最も求人数が多い国です。
しかし近年、タイ就職の難易度は明らかに上昇しています。その理由は主に2つです。
- タイでは「日本人1名を雇うごとにタイ人4名の雇用義務」がある
- タイ国内の景気減速により、企業が「完全にマッチした人材」以外を採用しなくなった
その結果、かつての「売り手市場」は終わり、企業が求める条件に合致する人材だけを厳選して採用する傾向が強まっています。
だからこそ、求人市場の構造を正しく理解した上で準備することが重要です。
タイ就職の求人ランキング①:業種別|製造業が50%
タイで日本人を採用するのは、基本的に「現地の日系企業」です。日系企業の約半数は製造業であり、他も製造業と関わりの深い業界が中心です。
| 順位 | 業種 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 🥇 1 | 製造業 | 404件 | 50.4% |
| 🥈 2 | IT | 77件 | 9.6% |
| 🥉 3 | 商社 | 65件 | 8.1% |
| 4 | コンサルティング | 35件 | 4.4% |
| 5 | 物流 | 32件 | 4.0% |
| 6 | 小売 | 26件 | 3.2% |
| 7 | 建設 | 24件 | 3.0% |
| 8 | マーケティング | 20件 | 2.5% |
| 9 | 会計・法律事務所 | 17件 | 2.1% |
| 10 | 不動産 | 15件 | 1.9% |
| 11 | BPO/コールセンター | 14件 | 1.7% |
| 12 | 金融・保険 | 13件 | 1.6% |
| 13 | 飲食 | 12件 | 1.5% |
| 14 | 観光 | 8件 | 1.0% |
| 15 | 教育 | 5件 | 0.6% |
製造業が圧倒的1位。 タイは自動車産業をはじめとした「製造国」であり、日系企業の多くが製造業です。2位以下のIT・商社・物流・コンサルも、結局は製造業を支えるビジネスが大半を占めています。
タイ就職の求人ランキング②:職種別|営業の仕事が37%
業種が偏るため、職種も必然的に偏ります。
| 順位 | 職種 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 🥇 1 | 営業 | 295件 | 36.8% |
| 🥈 2 | 製造業専門職 | 151件 | 18.9% |
| 🥉 3 | コンサルティング | 48件 | 6.0% |
| 4 | カスタマーサポート | 33件 | 4.1% |
| 5 | 会計・経理 | 31件 | 3.9% |
| 6 | ITエンジニア | 30件 | 3.7% |
| 7 | 品質管理・保証 | 22件 | 2.7% |
| 8 | セールスエンジニア | 21件 | 2.6% |
| 9 | 事務職 | 21件 | 2.6% |
| 10 | 建設・建築専門職 | 16件 | 2.0% |
| 11 | マーケティング | 15件 | 1.9% |
| 12 | 工場管理・工場長 | 14件 | 1.7% |
| 13 | 購買 | 13件 | 1.6% |
| 14 | 経営幹部 | 11件 | 1.4% |
| 15 | 通訳・翻訳 | 5件 | 0.6% |
営業職と製造系専門職だけで全体の約60%を占めています。タイで日本人が就職するなら、この2分野の経験があると圧倒的に有利です。
一方、美容師・ネイリスト・看護師などは外国人就労が法律で禁止されているため、求人はほぼゼロです。
職種の補足解説
| 職種カテゴリ | 具体的な仕事内容 |
|---|---|
| 営業 | 製造業の営業、製造業向け営業、IT・サービスの法人営業 |
| 製造業専門職 | 機械設計、電気設計、生産管理、生産技術、品質管理、メンテナンス |
| コンサルティング | 会計税務コンサル、ITシステムコンサル、人事コンサル、マーケティングコンサル |
| カスタマーサポート | コールセンター含む。日本語ネイティブなら未経験OKのケースも |
求人が「ほとんどない」職種
| 職種 | 理由 |
|---|---|
| 経理を除く一般事務 | 書類がタイ語のためタイ人が担当。全体の3%未満 |
| 飲食店スタッフ | マネージャー以外は原則タイ人が採用される |
| 美容師・ネイリスト | ワークパーミットが下りない職種に該当 |
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タイ就職の求人ランキング③:エリア別|バンコク求人が55%
| 順位 | エリア | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 🥇 1 | バンコク | 443件 | 55.3% |
| 🥈 2 | チョンブリ | 131件 | 16.4% |
| 🥉 3 | サムットプラカーン | 58件 | 7.2% |
| 4 | ラヨーン | 41件 | 5.1% |
| 5 | パトゥムタニ | 37件 | 4.6% |
| 6 | アユタヤ | 24件 | 3.0% |
| 7 | ナコンパトム | 11件 | 1.4% |
| 8 | プラチンブリ | 8件 | 1.0% |
| 9 | チャチュンサオ | 7件 | 0.9% |
| 10 | サラブリ | 3件 | 0.4% |
ホワイトカラー求人(営業・IT・会計など)の多くはバンコクに集中しています。一方、製造業の求人はチョンブリ・サムットプラカーン・ラヨーンなどの工業地帯に多い構造です。
バンコクだけに絞ると求人の選択肢は全体の半分程度になるため、チョンブリなど近郊エリアも視野に入れると選択肢が広がります。
エリアの特徴まとめ
| 分類 | エリア | 多い職種 |
|---|---|---|
| ホワイトカラー中心 | バンコク | 営業、コンサル、IT、カスタマーサポート |
| 製造業中心 | チョンブリ、サムットプラカーン、ラヨーン | 製造業専門職、品質管理、工場管理 |
| 混合 | パトゥムタニ、アユタヤ | 営業+技術職 |
💡 バンコクの人口は首都圏で約1,800万人。 第2の都市チェンマイは都市圏でも120万人ほど。経済も仕事も圧倒的にバンコク一極集中です。
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タイ就職の求人ランキング④:給料・年収|職種別の月収レンジ
タイ就職で最も気になる給与データです(1バーツ=約4.2円で換算)。
| 順位 | 職種 | 月収レンジ(バーツ) | 月収レンジ(日本円) |
|---|---|---|---|
| 🥇 1 | 経営幹部 | 120,000〜174,000 | 57.6万〜83.5万円 |
| 🥈 2 | 工場管理・工場長 | 93,000〜151,000 | 44.6万〜72.5万円 |
| 🥉 3 | コンサルティング | 78,000〜131,000 | 37.4万〜62.9万円 |
| 4 | 建設・建築専門職 | 80,000〜129,000 | 38.4万〜61.9万円 |
| 5 | 品質管理・保証 | 77,000〜120,000 | 37.0万〜57.6万円 |
| 6 | 製造業専門職 | 77,000〜119,000 | 37.0万〜57.1万円 |
| 7 | セールスエンジニア | 80,000〜115,000 | 38.4万〜55.2万円 |
| 8 | ITエンジニア | 80,000〜115,000 | 38.4万〜55.2万円 |
| 9 | 会計・経理 | 78,000〜110,000 | 37.4万〜52.8万円 |
| 10 | マーケティング | 69,000〜109,000 | 33.1万〜52.3万円 |
| 11 | 営業 | 68,000〜102,000 | 32.6万〜49.0万円 |
| 12 | 購買 | 64,000〜98,000 | 30.7万〜47.0万円 |
| 13 | 事務職 | 65,000〜87,000 | 31.2万〜41.8万円 |
| 14 | 通訳・翻訳 | 45,000〜70,000 | 21.6万〜33.6万円 |
| 15 | カスタマーサポート | 52,000〜70,000 | 25.0万〜33.6万円 |
上位はすべて「専門性」または「管理職」が求められる職種です。逆に言えば、専門スキルやマネジメント経験があれば、タイでも高い給与水準を目指せるということです。
なお、タイの日本人最低給与は月50,000バーツ(法定)です。未経験・若手の場合はこの水準からスタートすることが多いですが、タイの税率は日本より低いため、手取りベースで比較すると日本より多く残るケースもあります。
💡 タイは手取り率が約9割。 月給50万円なら約45万円が手元に残ります。額面だけでなく手取りで考えると、日本と同等以上の水準になるケースが多いです。
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必要な語学力|英語ビジネスレベル必須はわずか13%
「タイで働くにはビジネス英語が必須」と思われがちですが、データが示す実態は異なります。
企業が求める英語レベル
| 英語レベル | 割合 |
|---|---|
| ビジネス(TOEIC800相当) | 13% |
| 中級(TOEIC600相当) | 26% |
| 日常会話(TOEIC400相当) | 37% |
| 不問 | 23% |
実に8割近くがTOEIC600以下で対応可能です。
企業が求めるタイ語レベル
| タイ語レベル | 割合 |
|---|---|
| ビジネス | 4% |
| 中級 | 8% |
| 日常会話 | 17% |
| 不問 | 71% |
語学要件が緩い理由は、「経験と語学力の両方を満たす日本人が少ないため」です。経験があれば語学は入社後のキャッチアップで問題ない、という企業が大半です。
逆に、語学力だけ高くても「業務経験がない人」は採用が非常に難しくなります。
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学歴要件|ホワイトカラーでは大卒が必須になる理由
| 求人タイプ | 大卒必須の割合 |
|---|---|
| 全体 | 53% |
| ホワイトカラー | 70% |
| 技術職 | 14% |
ホワイトカラーで大卒が求められるのは、スキルの問題ではなくビザ取得要件によるものです。タイの就労ビザ(ノンイミグラントBビザ)の申請で、ホワイトカラー職種は大卒であることが事実上必要になるケースが多いためです。
一方、技術職ではスキル重視のため、学歴不問の求人が多い傾向です。
年齢データ|30代までが最も採用されやすい
| 年代 | 企業の受け入れ率 |
|---|---|
| 20代 | 74% |
| 30代 | 98% |
| 40代 | 49% |
| 50代 | 10% |
30代が最も採用されやすく、98%の求人が30代を受け入れています。20代も74%と高い水準です。
40代以降は「専門職」または「管理職」の経験がないと選択肢がかなり限られます。50代になると受け入れ率は10%まで下がるため、タイ就職を検討するなら早めの行動がカギになります。
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まとめ
この記事では、日本人向け求人800件のデータをもとに、タイ就職市場の構造を7つの軸で解説しました。
| 分析項目 | データから分かること |
|---|---|
| 業種 | 製造業が50%。IT・商社が続く |
| 職種 | 営業+製造専門職で60%。この2分野の経験が圧倒的に有利 |
| エリア | バンコク55%。製造業はチョンブリ・サムットプラカーンに集中 |
| 給与 | 専門性・管理職は月10万バーツ超。最低給与は5万バーツ |
| 英語力 | 8割がTOEIC600以下でOK。経験があれば語学は後からで大丈夫 |
| 学歴 | ホワイトカラーは大卒がほぼ必須(ビザ要件) |
| 年齢 | 30代が最有利(98%)。40代以降は専門職・管理職が条件 |
タイ就職の全体構造をまとめると、「語学より経験が最重視される市場」ということが分かります。特に営業・製造業での実務経験がある30代までの人材にとっては、チャンスが多い市場です。
一方で、経験が合致しない場合は採用難易度が高い市場でもあります。だからこそ、市場の構造を正しく理解し、自分の強みがどこにマッチするかを把握した上で動くことが、タイ就職成功の第一歩です。












