「現地採用、やめとけ」後悔する?って本当?海外就職支援10年以上のエージェントが徹底解説!

現地採用、やめとけ。東南アジア、タイ、フィリピン、日本人就職、転職。悲惨・後悔

―10年以上東南アジアで現地採用を支援してきた転職エージェントのRCX Recruitmentが、あえて伝えるリアル―

目次

「現地採用、やめとけ」のリアル

「海外で働いてみたい」
「グローバルな環境で成長したい」

そんな前向きな想いを抱えて現地採用という道を選んだ方が、実際に働き始めてから“理想と現実のギャップ”にショックを受ける——

そんなケースを、私たちはこれまで多く見てきました。

もちろん、現地採用でうまく行っているケースも多くあります。
一方で、「現地採用はやめとけ」と言われる理由も、確かに存在します。

「なぜ、そう言われるのか?」

本記事では、東南アジアで現地採用の就職支援を10年以上支援してきた立場から、
「現地採用のそのリアル」について、包み隠さずお伝えします。

東南アジアでの現地採用勤務を検討されている方は是非ご一読下さい。

「やめとけ」と言われる海外就職の現地採用のリアル

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海外で現地採用という働き方は、確かにチャンスがあります。
しかし、十分な理解がないまま飛び込むと、
「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。

では、なぜ現地採用は“やめとけ”と言われるのか?
ここからは、私たちが実際に見てきた現地採用ならではの代表的な留意点をご紹介します。

1.待遇が日本より下回る

現地採用として東南アジアの新興国(タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシアなど)で働く場合、基本的には現地の給与水準に準拠することになります。
どれだけ日本でのキャリアがあっても、現地では「その国の給与相場」に引き直されるのが原則です。

同じプロジェクトを進めていても、日本基準の駐在員と現地基準の現地採用とでは年収が倍以上違うということも、珍しくありません。

給与のみならず、駐在員に付く住宅手当、家族手当、帰国補助、子女教育費、医療保険などの“福利厚生”の差も加味すると、実質的な待遇の格差はさらに大きくなります。
(※福利厚生の違いの詳細は以下の記事より)

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現地採用と駐在員の違い

しかもこの待遇差は、仕事の難易度や責任の重さとは必ずしも比例しないこともあります。
現地採用の方が“実務の最前線”で多くの業務を担っているにも関わらず、
駐在員は“本社から来た人”というだけで手厚い処遇を受けている——
そんな構図にモヤモヤを感じる方も少なくありません。

こうした構造は、企業の制度上仕方のない面もありますが、
「現地採用=軽視されるポジション」という意識に繋がり、思っていた世界と違う」となり、「モチベーションの低下」に繋がることもあります。

一方、近年は、円安に影響もあり、タイやフィリピンなど、一部の国では、年代や職種によっては、現地就職の方が稼げるという逆転現象も起きているのも事実です。特に20代の場合、日本より、現地の方が給与が高い傾向にあります。

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2.裁量が限定的な可能性がある

現地採用として海外で働く際、駐在員の多い職場では、裁量や役割の幅が限られる傾向があります。

駐在員は本社からの指示を実行する立場として権限が与えられており、
経営判断やプロジェクトの主導、クライアント折衝など、重要な業務は駐在員が担う体制になっている場合が多く見られます。

そのため、現地採用はどうしても「オペレーション担当」「実務支援役」に回りやすく、
意思決定やマネジメントに直接関わる機会が限られると感じる人もいます。

一方で、現地採用のみで構成されたチームや、
駐在員と現地採用の間に垣根がなく、対等に業務を進めるカルチャーのある職場も存在します。

特にスタートアップ企業では、年齢・立場に関係なく能力や成果に応じて役割が付与されるケースも多く、
現地採用でも意思決定ポジションやマネージャーに抜擢されることは十分にあります。

つまり、現地採用という立場そのものが裁量を狭めるわけではありません。
どのような企業文化・組織設計の職場かによって、大きく変わるのです。

就職や転職の際には、その職場の組織構造とカルチャーの把握が非常に重要になります。

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3.日系大手も、現地では「ベンチャー状態」

日本では一部上場の大企業であっても、その海外拠点の現場はまるで“創業期のベンチャー企業”のような状態であることが少なくありません。

例えば、

  • 業務フローやマニュアルが整備されておらず、「何をどう進めるか」が人によってバラバラ
  • 人事評価制度は形だけ存在している状態で、昇給や昇進の基準が明確に示されていない
  • 体系的な研修制度もOJTもなく、初日から現場に放り込まれる実践頼みの教育環境となっている
  • 「分からないことがあっても誰に聞けばいいのか分からない」「相談したいのに相談窓口が存在しない」

そんな環境に戸惑い、ストレスを感じる現地採用の方も少なくないのが実情です。

会社の看板は“大企業”でも、現地拠点はスタートアップの運営体制であるというギャップが起きやすいのです。

特に日本の大企業で、
・業務は与えられたものをきっちりこなす
・制度やフローが整っている前提で動ける
・困ったときは専門部署や上司がカバーしてくれる

といった「整った環境」で働いてきた方ほど、
この“整っていないギャップ”に戸惑い、早期に退職してしまうケースも実際にあります。

とはいえ、この「ベンチャー状態」は裏を返せば、大きなチャンスが眠っている状態でもあります。

仕組みがないからこそ、自分で仕組みをつくれる。
リーダーが不足しているからこそ、年齢や立場に関係なく抜擢されるチャンスがある。

つまり、環境を「混乱」と見るか、「伸びしろ」と見るかで、現地採用としてのキャリアの価値は大きく変わってきます。

4.“ハラスメント”が存在する可能性

海外拠点、特に人事体制やガバナンスの整備が不十分な企業では、
本社の目が行き届かないことで、現場での問題が表面化しにくいという課題があります。

その結果として、パワハラやセクハラ、モラハラといった“グレーゾーンの言動”が、暗黙のうちに行われてしまっている職場も一部に見受けられます。

日本では許容されないような発言や態度であっても、
本社の目が届きにくく、現場の上司の昭和の価値観がアップデートされていない場合、
問題が問題として認識されず、そのまま見過ごされてしまうことがあります。

また、現地スタッフや現地採用社員が不快な思いをしても、
相談窓口が不明確だったり、声を上げても取り合ってもらえる部署がない“構造的な問題”があるケースもあります。

現地で働くからには、「日本と同じ感覚で守られている」という意識を持ちすぎず、
あらかじめ“どこまで自己防衛が必要か”“組織がどう守ってくれるのか”を見極める視点が重要です。

以上の4点が、現地採用で特に注意すべき代表的なポイントです。

現地採用という選択は、これまで築いてきた日本でのキャリアを一度手放し、
未知の環境に飛び込むという意味で、大きな挑戦であり、同時にリスクでもあります。

実際、希望や理想を胸に渡航したものの、現実とのギャップに戸惑い、
「こんなはずじゃなかった」と悩む人がいるのも事実です。

ですが、リスクがあるからこそ、その先に得られるリターンもまた大きいはずです。

次の章では、そんな現地採用の“リターン”、
「それでも挑戦する価値がある」と思えるメリットについて、具体的にご紹介します。

✅ 現地採用のメリットとは?

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厳しい現実がある一方で、それでも現地採用を選ぶ価値はあります。
大切なのは、“見返りの種類”と“リターンのタイミング”を正しく理解しておくことです。

1. 国を自分で選べる自由がある

現地採用の大きな魅力の一つは、「働く国を自分で選べる」という自由度の高さです。
駐在員は会社の辞令によって勤務地が決まり、治安やインフラに不安がある国への赴任も避けられません。

一方、現地採用は自分の希望やライフスタイル、キャリアの方向性に合わせて、
どの国で、どんな仕事を、どんな条件でやるかを自分でコントロールできるという点が大きく異なります。

「英語力を活かすために英語圏に行きたい」
「気候や生活コストを重視して東南アジアを選びたい」
「現地で起業を見据えて、特定国の市場経験を積みたい」——
そんな“人生の優先順位”に沿った選択ができるのは、現地採用だからこそです。

またこれまで触れてきたように、海外拠点には待遇格差や裁量の壁、未整備な組織構造、価値観のギャップなど、一筋縄ではいかない現実があるのも事実です。

だからこそ、「どの国の、どの組織で働くかを自分で選べる」という自由は、自分自身を守るための戦略でもあるのです。

2. 若くしてチャレンジできる

駐在員として海外赴任できるのは、一般的に30代以降が中心です。
それまでは社内での実績を積み、昇進や評価・社内での競争・語学要件を経てようやくチャンスが巡ってくる――
そのため、「いつかは海外で働きたい」と思っていても、その“いつか”が10年先ということも珍しくありません。
最後までその機会が巡ってこないままキャリアを終えるケースもあります。

一方で現地採用は、20代からでもすぐに挑戦できるフィールドです。
新卒や第二新卒、社会人経験が浅い段階でも、必要なのは「自分の意思」と「行動力」だけ。
自らチャンスを掴みに行けば、若いうちから海外で実務を経験し、成長を加速させることが可能です。

特に若いうちに、

  • 実務レベルの語学力を磨く
  • 多国籍チームの中で協働する
  • 異文化での価値観の違いに向き合い、自分を鍛える

といった経験を積むことで、その後の長いキャリアで大きな差を生む“武器”になります。

また、現地では整備不十分な業務フローや文化の違いに直面することもありますが、
日本の大企業にはないカオスな環境を若いうちに経験し、乗り越えた人材は、どんな環境でも通用する実行力と柔軟性を持つようになります。

つまり現地採用は、若手のうちにキャリアを飛躍させるための“キャリア投資”とも言えるのです。

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3. 赴任のタイミングと期間を選べる

駐在員は基本的に「会社都合」での異動。
赴任の時期は、上司や本社の判断に委ねられ、自分で選ぶことはできません。

「いつか海外で働きたい」と願っていても、その“いつか”は読めないまま。
気づけば数年が過ぎ、チャンスを逃してしまうことも少なくありません。

さらに、赴任タイミングが「出産」「子どもの受験」「親の介護」など、家族にとっての大事な節目と重なってしまい、本人・家族ともに不本意な形での海外生活をスタートさせる例も。

その点、現地採用という働き方は、「自分で選べる」のが最大の魅力です。

  • 「今は独身で柔軟に動けるので今のうちに海外に出たい」
  • 「来年ではなく、“今”キャリアを動かしたい」

そんな“人生のリズム”に合わせて、タイミングを自分で決められます。

また、赴任の“期間”も柔軟。
「まずは1〜2年のトライアル」「現地永住を見据えた移住」「起業の準備期間」といった、自分の目的に合わせた設計が可能です。

人生やキャリアにおいて、「今がその時だ」と感じる瞬間は、誰にでも訪れます。
現地採用は、そのタイミングを逃さず、スピーディーに次のステージへと踏み出せる働き方です。

4. 給与が下がっても、次のキャリアで“跳ねる”ことがある

現地採用として海外に出ると、多くの場合、日本での給与よりも一時的に下がることもあるでしょう。
しかし、ここで注目すべきなのは“希少性”という視点です。

キャリアは、「その人にしかない希少性によって市場価値が決まります。
日本での職歴だけで構成されたキャリアは競合が多く、横並びになりがちですが、
そこに「海外勤務経験」が加わるだけで、一気にライバルが減るのです。

さらに、

  • 英語でのマネジメント経験がある
  • 異文化環境での営業・交渉経験がある
  • ローカルスタッフを育成しながら成果を出してきた

といった実践的なスキルが加われば、
その人は「海外経験者」ではなく、“海外で成果を出せる人”という希少な存在になります。

実際、現地採用をステップにして:

  • 日本に帰国後、外資系企業に転職して年収が跳ね上がった
  • 現地採用としての活躍が評価され、駐在員への登用された
  • 駐在員として転職して、海外拠点立ち上げ責任者として抜擢された
  • 現地起業や、日本と海外をつなぐビジネスで独立した

といった事例は多くあります。

現地採用は、たしかに短期的には“年収ダウン”という形で始まるかもしれません。
しかし、「希少性という価値」を蓄積する期間であると捉えれば、
これは間違いなく、未来のキャリアを一段引き上げるための“準備期間”になり得ます。

今の年収ではなく、生涯でどれだけ市場価値が高められるかという視点を持つことが、
現地採用を「投資」に変える鍵なのです。

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✅ 現地採用を選ぶべき人とは?

ここまでご紹介してきたように、現地採用には確かに乗り越えるべきハードルがあります。
待遇格差、裁量の壁、整備されていない組織、文化的なギャップ——
日本の職場で当たり前だったことが、通用しない場面にも多く出会うでしょう。

それでも、以下のようなマインドを持った人にとって、現地採用は“キャリアの可能性を大きく広げる一手”になり得ます。

🔹 早い段階で海外経験を積み、差別化されたキャリアを築きたい人

20代での海外勤務は、語学力やマネジメント力を早期に鍛える絶好の機会です。
若いうちに「希少性のあるキャリア」を築いておくことで、
将来的に駐在・外資・起業など、あらゆる選択肢を広げることができます。

🔹 見えない構造の中でも、成長と成果を取りにいける人

制度や評価が整っていなくても、
「だから自分で整える」「だから工夫できる」
そんな“自走力”を持った人は、混沌とした環境をチャンスに変えることができます。

🔹 短期の年収よりも、中長期の市場価値を重視できる人

「給与が下がるからやめておこう」ではなく、
「経験を積めば次のキャリアで跳ね返せる」と考えられる人。
現地採用は“今”よりも“未来”に報いるキャリア選択です。

最後に

ここまで述べてきたように、現地採用という働き方には、
給与面でのギャップ、裁量の限界、整っていない組織体制、文化的な摩擦など、
想像以上に乗り越えるべき現実が存在します。

だからこそ、「なんとなく海外で働いてみたい」「英語を使った仕事に憧れる」
という曖昧な動機だけで飛び込むのは、やはり危険です。

一方で、それでもこの道を選び、しっかり結果を出している人たちもいます。
現地採用として働くに当たり、一番大切な考えは、

「強い覚悟」と、「明確な目的」を持つということ。

どんな困難があっても「これは通過点だ」と捉えられる強い覚悟。
そして、「この経験を何に活かすか」という明確な目的。
これがある人にとって、現地採用はキャリアを加速させる一手になり得ます。

「自分の手で、自分の人生を動かす」
その最初の挑戦として、現地採用は非常に価値ある選択肢です。

私たちRCX Recruitment Inc.は、この挑戦に本気で向き合う人を、心から応援しています。
海外にチャレンジしたい人はお気軽にお問い合わせください。

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