タイ現地採用の面接でよく聞かれる質問11選|通過率を上げる回答のコツを徹底解説

タイで現地採用を目指すなら、避けて通れないのが企業の採用面接です。
どれだけ素晴らしい経験やスキルがあっても、面接で伝えられなければ内定にはつながりません。しかも、タイ現地採用の面接には「日本の転職面接とは違う落とし穴」がいくつもあります。
この記事では、年間約600件の日本人向け面接を設定している人材紹介会社のフィードバックをもとに、タイ現地採用の面接で実際によく聞かれる質問11個と、それぞれの回答ポイントをまとめました。
事前に想定して準備しておくだけで、面接の通過率は大きく変わります。これからタイ就職を目指す方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
動画で見たい方へ: 元の動画では実際のエピソードを交えながらテンポよく解説しています。記事と合わせてチェックすると理解が深まります。
質問①「今までの業務内容を簡単に教えてください」
ほぼ100%聞かれる定番の質問です。
回答のポイント
一社につき30秒程度で、要点だけをコンパクトに話すこと。
最初から長々と説明するのはNGです。まずは全体像を簡潔に伝えれば、面接官が興味のある部分を深掘りしてくれます。
回答例としてはこんなイメージです。
「日本のメーカーで、海外向け営業を担当していました。東南アジアやヨーロッパのクライアントと、英語でメールや電話でやりとりしながら業務を進めていました。」
営業職の場合は、以下の数字もすぐ答えられるように準備しておきましょう。
- 目標達成率
- 営業メンバー内での成績順位
- 売上金額
- 受注数
質問②「前職の退職理由を教えてください」
意外と落とし穴になりやすい質問です。
避けるべき回答と好印象な回答
| 避けるべき回答 | 好印象な回答 |
|---|---|
| 上司と合わなかった | より裁量のある環境でチャレンジしたかった |
| 給与や待遇に不満があった | 目標を達成し、以前からの夢だった海外キャリアに挑戦したかった |
| 職場環境が悪かった | 成長できる環境を求めて転職を決意した |
たとえ事実であっても、上司の悪口・待遇の不満・環境のせいにする表現は避けてください。他責思考に聞こえてしまい、評価が下がります。
要するに、退職理由は「前向きな挑戦」として語るのが鉄則です。
質問③「タイ就職を希望する理由は何ですか?」
油断しがちですが、企業側が最も注目している質問の一つです。
企業が本当に知りたいこと
企業が恐れているのは、内定辞退と早期離職です。つまり「この人は本気でタイに来るのか?すぐ辞めないか?」を見ています。
他の質問でどれだけ良い回答をしても、ここが曖昧だと通過率は下がります。
良い回答の例
「学生時代の卒業旅行でタイを訪れたのがきっかけで、その後も何度か来るうちにタイで働くことが夢になりました。30歳になる前に挑戦したくて、今回転職活動を始めました。」
具体的なエピソードと、タイで働きたい理由がセットで伝わることが大事です。
避けた方がいい回答
「タイに恋人がいるから」という理由は、企業側からすると「別れたら辞めるのでは?」というリスクに映ります。本当であっても、面接では避けるのが無難です。
質問④「当社に興味を持った理由は何ですか?」
タイの転職活動は、日本からの応募の場合は原則オンライン面接です。会社の雰囲気を直接見ることはできませんが、だからこそ事前の企業研究が重要になります。
準備すべきこと
- 会社のウェブサイトに目を通す
- プレスリリースや最新ニュースを確認する
- 事業内容・仕事内容と自分の経験を紐づけて話せるようにする
多少経験が足りなくても、「この会社で働きたい」という熱意が伝われば通過の可能性はぐんと上がります。
質問⑤「将来どんなキャリアを築きたいですか?」
突然聞かれると答えにくい質問ですが、注意点は明確です。
「帰国前提」の発言はほぼアウトです。
押さえるべき2つのポイント
- 短期で帰るような人に見えない発言をする
- タイでどうキャリアを築くか、中長期の視点で語れるようにする
回答例としては、「まず営業としてしっかり結果を出し、その後マネジメントのチャンスがあれば管理職の経験を積んで、長期的にスキルを高めていきたい」といった形です。
質問⑥「仕事を選ぶ優先順位を教えてください」
よくある選択肢と面接での印象
| 優先順位として伝える内容 | 面接での印象 |
|---|---|
| 仕事内容・やりがい・成長環境 | 好印象。前向きな姿勢が伝わる |
| ワークライフバランスが最優先 | 「楽をしたいのかな」と見られるリスクあり |
| 給与・待遇が最優先 | 条件で動く人と思われやすい |
タイ就職=自由で残業なし、というイメージを持つ方もいますが、タイの日系企業は日本とそう変わらない働き方のところも多いです。求人の約4割が営業職という点も覚えておいてください。
もちろんワークライフバランスが本当に譲れない方は正直に伝えて構いません。ただし、通過率が下がる可能性がある点は理解しておきましょう。
質問⑦「希望の給与を教えてください」
回答のコツ
企業は各ポジションに給与レンジを設定しています。人材紹介会社から届く求人メールに記載されていることが多いので、事前に確認しておきましょう。
- レンジ内であれば「○万バーツで希望します」とシンプルに答える
- レンジを超えた希望額を提示することも可能だが、通過率は下がる
- 給与にこだわりすぎると「お金で動く人」と見なされるリスクがある
つまり、給与交渉は慎重に。企業の予算感を把握した上で現実的な金額を伝えるのがベストです。
質問⑧「タイ就職について、家族の合意は得ていますか?」
企業が非常に気にするポイントです。
実際に、渡航直前に家族の反対で入社できなくなったケースもあります。企業にとっては大きなリスクなので、この質問には「家族と話し合い済みで、理解を得ています」と明確に答えられる状態にしておくことが重要です。
面接前に必ずご家族やパートナーと話し合いを済ませておきましょう。
質問⑨「いつから勤務できますか?」
タイの日本人採用は基本的に即戦力採用です。企業はできるだけ早く来れる人を求めています。
目安
内定後、遅くても3ヶ月以内に渡航・勤務開始できるのが理想的です。
それ以上かかると、企業側が待てないケースも出てきます。事前にいつから入社できるか整理しておき、すぐに回答できるようにしておきましょう。
質問⑩「英語力はどれくらいですか?」
正直に答えることが基本です。
タイ日系企業の英語力の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 最も客観的な指標 | TOEICスコア |
| 求められることが多い水準 | TOEIC 600点程度 |
| まだ受けていない方 | 客観的な英語力を示すために受験を推奨 |
現時点で英語力が足りていない場合は、「入社までにどうキャッチアップするか」を具体的に説明できるかどうかが勝負です。
企業に「この人は入社後にきちんと勉強して伸びそうだ」と思ってもらえれば、現時点のスコアが低くても可能性はあります。
質問⑪「最後に何か質問はありますか?」
逆質問も評価に影響します。質問ゼロだと「うちの会社に興味がないのかな」と思われる可能性があります。
逆質問のOK例・NG例
| OK例 | NG例 |
|---|---|
| 入社後なるべく早く戦力になりたいのですが、事前に準備しておくべきことはありますか? | 家賃補助はありますか? |
| 具体的な仕事内容について詳しく聞かせてください | 残業はどれくらいありますか? |
| チームの構成や雰囲気を教えてください | 副業はできますか? |
待遇面の質問(家賃補助・残業・副業など)は、マイナス評価につながりやすいです。こうした聞きづらい質問は、人材紹介会社(エージェント)を通じて確認しましょう。エージェントはそのために存在しています。
まとめ|タイ現地採用の面接で最も大切なこと
タイ現地採用の面接で聞かれる質問11個を紹介しました。ポイントを整理します。
- 業務内容は30秒でコンパクトに。 全体像を簡潔に伝え、深掘りは面接官に任せる
- 退職理由・志望動機は前向きに。 他責思考やネガティブな表現は避ける
- 「なぜタイなのか」を具体的に語れるようにする。 ここが曖昧だと他がどれだけ良くても通過率が下がる
- 待遇や給与の話は慎重に。 聞きづらいことはエージェントを活用する
- 面接で最も重要なのは「本気で働きたい」「長く働きたい」の2点を伝えること。 経験や英語力だけでは決まらない
面接の準備の仕方次第で結果は大きく変わります。この記事を、タイ就職に向けた準備の一つとして活用してもらえたら幸いです。


